エウラリアの楔 1st fragment CD 『エウラリアの楔』 特設サイト

「相変わらず慇懃無礼な姉さんだな。キャプテン……」
「〜〜〜〜後半ほとんど脅しじゃねーか!!!!」
「脅しつつ緩やかにけなされてるぞ。キャプテン……」

手紙を読み終えたナタリアは、ふるふると拳を震わせバハルドを見やった。

「まぁ、キャプテンにドレスの贈り物なんて、おかしな話だと思ってはいたが……」
「なんで私がガキのお守りを……はっ……!!あんのアマ……だからディオスを!!」

下された命令は、詳細は明かされていないが、困難極まりないであろう事は手に取るようにわかる。
ヒナの頃から手塩にかけて育てた愛鳥ディオスは、いわば質に取られたような物なのだ。

完遂できなければ殺すという。…………姉は眉一つ動かすこと無く実行するだろう。


【ピィィィーーーーーーーー!!!!!】


ナタリアは、ディオスが飛んでいった方向に、召喚の指笛を思い切り吹き鳴らした。

「無駄だと思うが……。一度命令を下したら、何があっても届け先にたどり着くよう訓練したのはキャプテンだろうが?」

「戻ってこーーーい!!!!ディオーーーーーーーーース!!!!」

悲鳴じみたナタリアの声が、海に虚しく木霊する。


波乱に満ちた大航海が、ここに始まる。